真の東京シューレ / The Real Tokyo Shure Army, RTSA / あっちはニセモノなので、Schuleになっちゃった このページをアンテナに追加 RSSフィード

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27-02-2010

Re: 「ゆにおんわん」につきまして(第五便)

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さいしょは ふつうに 素で どうがを よろこんで くれるだろうと思ってメールした*1んですが、きがついたら どろぬまです。




上野さん


またしても返信が遅くなり、失礼しました。


ぼくはこれまでのやりとりで、上野さんからのメールに含まれるポイントに可能な限り応答してきました。

残念ながら、上野さんはそうしてくださっていません。


「圧力」とはなにかとのご質問です。

これについて少なくとも一般論としてなら説明さしあげてもいいのですが、一方的なやさしさはかえって毒です。

そこで、宿題にしましょう。次までに、自分の手を見てよく考え、答えを探してきてください。


さて、メールとしては何らの実りのないやりとりに終始しているわけですが、実はぼく個人としてはたいへんな宣伝となっております。「上野千鶴子」が見ているとなると、みんな注目してくれるものですね。というわけで、これまでのすれちがいからいったん離れて、次の記事を自己紹介します。


「「永遠の嘘をついてくれ」――「美しい国」と「無法者」の華麗なデュエット」

http://d.hatena.ne.jp/toled/20070726/

http://d.hatena.ne.jp/toled/20070727/


良識ある人々は、WAN理事会の行動にまずは憤りました。しかし、今ではもう、それを通りこしてあきれはてている人がほとんどです。

理事会はたんにひどいことをやっているのではなく、世間知らずで自己利益すらよくわかってないというのがおおかたの見解です。悪いことをしている、痛めつけているという自覚もない。


しかし、ぼくはこれに異論を唱えています。上記ブログ記事では、歴史修正主義者は、バカなんじゃない。悪いんだということを主張しているのですが、同じようなことがここでも言えそうです。

「上野千鶴子」に自覚がないなどということがありえるでしょうか。

もちろん、「上野千鶴子」読者ならば誰もが知っているように、「上野千鶴子」は「ぬえ」のように複数のキャラを使い分けてい(ることになってい)ます。

たとえば、アグネス論争の「上野千鶴子」と、朝日新聞土曜版でネオリベ人生相談をやっている「上野千鶴子」では、言うことがまるで違います。

しかし丁寧に観察していればわかることですが、これは時間を通しての転向ではありません。そうではなくて、同時に複数の「上野千鶴子」が併存しているのです。

WAN理事会がやっていることは、本当に見ていていたいたしいです。しかし無知はいいわけにはなりません。ある「上野千鶴子」は知らなくとも、別の「上野千鶴子」が、あの、明治に生まれついていたら若くして憤死していたであろう「上野千鶴子」が、知っているはずです。


たぶん、他の理事の方も、いまそのような葛藤の渦中にあるのではないかと想像します。

たとえば伊田久美子さんです。彼女は先日の団交で、弁護士の作文らしきものを朗読する係をつとめていました。


その当の彼女が、ほんの数ヶ月前に以下のように書かれています。



--------------------いんよう--------------------

非正規労働に支えられる大学 --大学における男女共同参画の課題   伊田久美子




このところ非正規問題や派遣切りが注目されているが、無論大学にとっても、よそごとではない。ずっと以前から大学は非常勤の教職員によって支えられて、なんとか運営されてきた。とくに非常勤職員は、その大部分が女性である。


京都大学は来春から時間雇用職員を大量解雇しようとしている。2010年度には、5年の雇用期限を迎える100名ほどが解雇される予定であるという。


京都大学における非正規職員問題は、すでに70年代から顕在化してきた。臨職と呼ばれる総長発令、部局長発令などによる定員外職員が劣悪な待遇の改善を求めて闘っていた。80年代には京大保育所では、すでに保育士の3年雇用という有期雇用が常態化していた。単に3年で辞めるという契約をしたからというだけの理由で、こどもたちが馴染んだ先生が職場を追われるという不条理を目の当たりにした。


私自身も1年雇用の非常勤講師、そして内規による任期が存在していた助手になり、その後に「いつまでも居座ると後輩の邪魔になるから」という理由で、助手を首になった。仕事がなくなるわけではないのに、職を去らねばならない無念を身をもって経験した。それは不条理な暴力に襲われたような、納得の行かない経験であった。


1994年に、当時東南アジア研究センター所長であった矢野暢氏が私設秘書に繰り返してきたセクシュアル・ハラスメント行為が、センター女性教職員たちの勇気ある告発によって明るみにでた。当時京都大学女性教官懇話会代表であった小野和子さんは、検査入院の病室で新聞記事によってこのことを知り、ただちに行動に出た。そして矢野氏から、被害者や弁護士とともに弁護士の名誉棄損で告訴されて裁判闘争に立たされることになるのである。この裁判の詳しい経過は資料とともにまとめられている。(小野和子編著『京大・矢野事件-キャンパス・セクハラ裁判の問うたもの』。

http://wan.or.jp/modules/b_wan/article.php?lid=3585


また、被害者の甲野乙子さんの著書『悔やむことも恥じることもなく-京大・矢野教授事件の告発』も参照されたい。)

http://wan.or.jp/modules/b_wan/article.php?lid=3740


定年を前にそれまでの研究をまとめようとしていた時期に、小野さんは躊躇なくこの問題に関わり、裁判を闘った。たくさんの女性たちが裁判に結集し、キャンパス・セクシュアル・ハラスメントの社会問題化に大きく貢献した。京都大学女性研究者支援センター編『京都大学男女共同参画への挑戦』には小野さんの回想も含めて、この数十年を振り返る貴重な証言が寄せられている。

http://wan.or.jp/modules/b_wan/article.php?lid=679


しかし、本書に掲載されている実態調査報告からも明らかなように、非常勤職員の大部分が女性であることは矢野事件のころと変わっていない。劣悪な労働条件の女性たちに「下支え」される大学の教育研究体制は相変わらずであり、この膨大な底辺の改善こそは大学における男女共同参画の前提条件であろう。女性労働力を都合のいい「下支え」として利用する体制が大学において当然視されるかぎり、けっして女性が教育研究の対等なパートナーとして位置づけられることはないだろうからである。


新聞が報じるように、京都大学では当事者の組合が正門前で座り込みをつづける一方、教職員の動きも始まり、5年任期制度の見直し申し入れが当局に対して行われたという。女性教官懇話会が長く活動を続け、実態調査も行われている京都大学とは異なり、多くの大学では同様の状況があっても実態すら把握されていないのが実状である。女性を安く使い捨てなければ維持できない教育研究体制を問い直すことは、京都大学に限らず、すべての大学における男女共同参画の課題である。


[ http://wan.or.jp/modules/articles0/index.php?page=article&storyid=30 ]

--------------------いんよう--------------------




もちろん、葛藤していれば許されるというわけではありません。また、このたたかいは、理事が何をしようと労組が勝利しそうな情勢です。


合い言葉が二つあります。

「江戸のうらみを京都で」。これは、団交に来られていた方が、しみじみと語っておられました。

私も同じような目にあっていた。しかしあのときは一人だった。いま、あのときたしかに不当なしうちをうけていたのだということを思うと。


もう一つが、「WAN争議を一争議で終わらせない」です。

もう、勝つ前提のようですねw


というわけで、いまさら理事がどう出ようと、どうでもいいのかもしれません。


じゃあまあまあ、どうせならということで、知人と賭けをしています。

一週間以内に、「労組に耳をかたむけよう。誠実に雇用の継続を前提とした団交に応じよう」と言い出す理事が現れるのではないかと。

ぼくは最初1,500円ということでこの賭けを提案しました。

いま3,000円にレイズされております。


アグネス論争の「上野千鶴子」が出てくるのか、伊田久美子さんがかつて自ら味わった痛みを思いだすのか。

はたまた、ぼくの少数意見はやっぱり見込み違いで、けっきょく理事会はこのままなのか。


いずれにせよ、労組が立ち上がったという前例が残ることは確実で、それは各地で注目している「一人」に意味をもつことでしょう(そのためだけにでも、WAN設立の意義はあったというものです)。

だからどっちでもいいのかもしれませんが、理事の中から歩みよろうとする人が出てきたら、3,000円もうかります。

よろしければ1,500円シェアしますので、上野さん、その一人になってみませんか。


というのは冗談ですが、もう一つエピソードを紹介して終わりとさせていただきます。

おたずねの「圧力」のことではありませんが、宿題のヒントになるかもしれません。

いま、署名が集まっていますね。

http://uwansupport.blog65.fc2.com/


これに賛同するのだけど、名前を出すことができない人がいるそうです。学者の卵さんとかで。

この争議について話題にすることもはばかられることもあるそうです。

しかし公けに実名で話題にしている人に、ぼくは会いました。

なんでそんなことするの? 見て見ないふりをすればいいじゃん。

とぼくは言いました。

彼女が答えていわく、いまどうなるかということをかんがえると怖くて青ざめる。

しかし50年後、死を前にして、あのときだまっていたということになると、それは何を意味するのだろうか。


それを見てぼくは思いました。明治に生まれついていたら憤死していた「上野千鶴子」が、いまここにいると。


じゃ、宿題、がんばってください。

BGMによろしかったらこれどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=2t9AUGZEb-4


常野雄次郎






ああ、そうだ。とっても たいせつなことなので、↓も よんどいて!

「WAN労働争議への支援および理事会への要望」署名者は非フェミニストに賛同される不名誉を返上せよ

http://toled.iza.ne.jp/blog/entry/1467854/

*1:「英語圏フェミニズム輸入業」という表現が挑発的ではないかとの指摘をある人より受けましたが、そういう言い回しは上野さんはむしろ好むはずと一読者として思ってます。

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